あなたは暖機運転をしていますか?
ぼくは過剰なまで?の暖気をしていましたが、最近は価値観を変えてなるべくエンジンをかけてすぐにクルマを動かすようにしています。
気温が高くなってきていることもありますが。
そもそも暖機運転は必要なのでしょうか?
暖気運転は必要かどうかはわからない
個人的には暖機運転はやっておいて損はないと考えます。
暖気をする理由はエンジンを温めるということです。
ただし、エンジンが温まったからといって、いきなりアクセル開度を開きすぎるのはどうでしょうか。
エンジンが温まっても、各パーツにオイルがいきたわっていなかったり、温まっていなかったりもするはずです。
個人的には、最低でも水温計が消えるまではゆっくり走行してあげたほうがクルマには優しいはず。
ただし、暖気運転が正解かどうかはわかりません。
簡単に言えば、厄年の時にお祓いをしたほうが良いのか?と同じで、やっていたから今があるだけであって、やっていなかった場合は違った結果になるかもしれないしならないかもしれない。
やっていたからこれだけで済んだと思えるきっかけにはなりますけど、やっていなくても結果は同じかもしれない。
クルマも同じで、暖気していた方がクルマは壊れないかもしれないし、やっていても壊れるかもしれない。
だから、暖気運転をやらなくても良い!とは一概には言えないはずなのです。
ディーゼルエンジンの暖機運転が必要だと思う理由
ディーゼルエンジンに初めて乗る人は、エンジンの温まりにくさに驚くはずです。
OBDⅡからの情報なので正確性は欠けますが、一般的に水温計は40℃になると消えます。
比較してみると、40℃までにガソリンとディーゼルでは達する時間が全く違います。
ディーゼルは埼玉の5℃以下の冬だと10分暖気していても40℃に達しません。
個人的に暖機運転をやりたいと思う理由は、エンジンが冷えている状態と温まっている状態では、同じアクセル開度であっても、明らかにエンジン音が違います。
やはり冷えている時の方が、唸る(苦しそう)感じがします。
もう一つ。
ディーゼルエンジン最大のネック部分です。
ディーゼルエンジンはDPF再生を行います。
DPF再生によって、フィルターに溜まったPMを焼くわけですが、高温で焼かなくてはならないために、エンジンが温まっていることが前提になります。
夏ではない限り、再生する場合にはエンジン温度が90℃になっていなければなりません。
特に冬場は相当に温まっていないと、DPF再生は起きません。
DPF再生が起きなければ、PMが消えないわけで、PMが溜まっていってしまうことはクルマにとっては害でしかありません。
DPF再生はエンジンが温まり、そして通常走行中に10分前後(10キロほど)で終了します。
DPF再生中にエンジンを消すことは可能で、次にエンジンをかけた時に、エンジンが暖まれば再度DPF再生が始まります。
しかし、エンジンが温まらないような短距離走行ではDPF再生が始まらないか、始まってもまた途中でエンジンを切ることになるかもしれません。
これが短距離走行にディーゼルエンジンが向かない理由です。
例えば、毎日乗っていたとしても、数キロしか乗らない環境であれば、DPF再生を確実に終わらせるためにも暖機運転が必要だと考えます。
確かに暖気運転は環境破壊にも繋がりますし、現代のクルマでは必要ないとも言われます。
ただ言われているだけで、責任を取ってくれるわけではないので、乗らない人ほど暖機運転をしてあげることが、クルマにとっては優しいことだと思います。
環境破壊と言っても、修理して新品の部品を使う方が環境破壊になる場合もありますからね。
そこまで気にする必要もないでしょう。
今日のまとめ
暖気自体はしてもしなくても良いと思います。
それは結果がどうなるかわからないので。
ただ、保証期間を過ぎたら修理費は実費になることを考えると、長く乗ることを考えている人は、多少なりとも暖機運転をした方が気持ちが楽ではないかと思います。
そしてDPF再生を考えると行って損はないと思います。
いずれにしても、クルマに優しい運転を心がけることが一番大切でしょう。